Yoko's Graduate School Experience U.S.A.

中学校・高校で音楽と国語の教師を5年勤めた後、念願の留学が2005年に叶いました!これは彼女のアメリカ大学院生活の体験日記です。

Monday, April 10, 2006

Master Class was awesome!




ついについに、この日がやってきました。
David Shifrinによるマスタークラス

昨日は彼のコンサートだったんですが、なんといったらいいか、彼の音色はすごく優しくて、いぶし銀のようなんです。がどこに向かっているかがすごくクリアで、音楽を聴くというよりも、彼の人柄に触れたような気がします。

プーランクに始まり、ミヨー、ウェーバー、ストラビンスキー、ブラームスに終わりましたが、年を重ねている厚みというか、深みがあったし、これまで音楽はドイツをはじめとするヨーロッパが主流と思ってきた私だったけど、アメリカっていうお国柄もにじみ出ていて、独特の個性があるなあって思った。

それもそれでいいな。


さすがアメリカ人!って一番思うのが、表現が体にとってもにじみ出るところ。
大げさに言うと、跳んだりはねたり、もうよく動く。
悲壮感とかまったくなくて、根本的に楽しんでますっていうのが表にがんがん出てる。

さて、今朝は朝の9時半開始ということで、身支度を整えホールに向かいました。
実は興奮しすぎて、遠足前夜のお子ちゃまみたいに、3時まで寝就けなかったんです。
大人になってこんなにわくわくすることいくつあったかな?

受講生はWestern Michigan Universityから1名、
彼女はウェーバーのコンチェルト1楽章と終楽章と鳥たちの深淵、
2番目が私、シューマンのFantasiestucke全楽章、
3番目がByron、バーンスタインのソナタ全楽章、
最後にPaulがオーボエコンチェルトの1,2楽章。


私、この日のためにってバーンスタインを練習してたけど、Byronが今週水曜日にある彼のリサイタルでこの曲吹くから、マスタークラスで吹くけどいいかな?ときかれ、前から私がそれ吹くって言ってたじゃんかああ!って、泣く泣くもうひとつやってたストラビンスキー変更せざるを得なくなっちゃった。けど、そうでなくてもとても緊張するのに、伴奏者の必要がないストラビンスキーの曲は精神的に不安だった。そこで、今回の曲にしたわけだけど、これでよかったんだと思う。自分なりにのびのび吹けたし。

いま、音楽哲学のクラスでで、音楽とは何か、音楽教育で何ができるか、何を教えるのか、を考えています。

今のところ私に見えてるのは、音楽教育の根底に流れる2つのもの。
1つは人間性に関すること。もうひとつは音楽性に関すること。

音楽を通して自己改革すること。これをさして、自分を高めるとか、より豊かに生きるというのではないかな。

音楽そのものをより理解し、よりよい音楽表現(音楽を作る側と聴く側の両面で)ができるようになること。

ほんと、音楽によってただいま自己改革中です。

2 Comments:

  • At 12:33 AM, Anonymous Anonymous said…

    いつも私の知らないところで熱心に練習をしているYOKOちゃん!今日は9ヶ月ぶりに、晴れ舞台を見学させてもらい、その努力と情熱の結晶を見ることができました。私的にはあの選曲で満足であったよ。シュフリン先生がいぶし銀で、バイロンが若さ溢れる音なら、陽子ちゃんは花びらの表面のようななめらかな音だったな。というわけで、今日は勉強もいいけど良く寝て下さい。(私の方が先に寝そうだけど。)

     
  • At 7:11 PM, Blogger Yoko said…

    Kuriks!
    私の節目の演奏をいつも目撃してくれてありがとうございます。最初にHPACで演奏したときも録画してくれてたもんね。ともかく、自分なりに自己表現できたな、今の自分のレベルで。でも、一緒に演奏を楽しめるバイロンがいてよかったな。明日の彼のリサイタルも楽しみ。音楽を通して自分がどう変わっていくのかな。いつも励ましてくれてありがと!!!!

     

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