Yoko's Graduate School Experience U.S.A.

中学校・高校で音楽と国語の教師を5年勤めた後、念願の留学が2005年に叶いました!これは彼女のアメリカ大学院生活の体験日記です。

Friday, September 22, 2006

ピアノを弾くこと

私は現在、「音楽教育」を大学院で専攻しているけど、
大学では「木管楽器(クラリネット)」が専攻だった。

そして現在、大学でもクラリネットをバンドとオーケストラで吹いている。

でも、学校以外では、ピアノを弾く機会が多い。
もちろん教師をしていた時はピアノのほうが出番が多いわけだけど。
ピアノとパイプオルガンは趣味で楽しんでいる。
このピアノとの接点がなかったら、音楽を勉強したりしていなかったとも思う。

確か小学校に上がる頃、父の会社のある方が引越しか何かでピアノを譲ってくださった、
これがそもそもの始まりだった。

毎日、ピアノに向かってはひっちゃかめっちゃかに音を鳴らす私を見て、
母はレッスンに通わせてくれることになった。

うれしかった。

何が嬉しいって、自営業でかなり忙しくしていた母が、曲が仕上がると、
ピアノのそばで何もしないできちんと座って私の演奏を聴いてくれた。
特別な空間と時間だった。

そのアテンションがほしいだけで、時には朝の3時から起きて練習をしていた。
よく家族が苦情を言わなかったと思う。

なかなかのハイピッチで教本が仕上がっていく。
新しい本が渡されると次の週までに全ての曲を一度弾いて、
弾きたい曲を決めていったりしていた。

コンクールにも出た。

学校では妊婦の音楽の先生に代わって、行事ごとの伴奏をしていた。

ある日、急にむなしくなった。
何のためにピアノをやってるのか考えてしまったからだ。
音楽もピアノも好き。
でも、それが私を突き動かす原動力じゃないことに気付いてしまった。

いま、音楽って何なのか、とか、音楽のできることは何か、とか
「音楽哲学」の授業で紹介された本をはじめとし、おもしろい。

4 Comments:

  • At 4:46 PM, Blogger Yoko said…

    親方、
    私は、楽譜なしでがんがんジャジーに弾いてしまう黒人さんがかっこよくてたまらないよ。何で、ああいったセンスがあふれてくるのかな?
    っていうか、やつはCDで授業やってるんだ・・・。それでも何とかなるってことね。
    すご。

     
  • At 6:32 PM, Blogger Megumi said…

    朝3時から練習かー。ピアノは習わせてもらってたのに、全く練習しなかったから上達しませんでした。

    読んでて考えさせられたよ。ピアノじゃないけど、私の人生の中で仕事とか、勉強とか、教会の奉仕でさえ、頑張ってる原動力が本当にそれがしたいからじゃなくて、親や他の人に受け入れてもらうためなんじゃないかとか。

    もしそうなら、私の人生は親やほめてくれる人がいなくなった時崩れてしまうだろう。

    これは考え直さないといけないな。

     
  • At 1:51 AM, Anonymous Anonymous said…

    ピアノに向かう姿がなかなかセクシーだわ。
    ピアノ弾くのはどうもキライでやめちゃったけど、今になると、ピアノの音ってやっぱりいいと思う。この前も姉ちゃんと2人で遊びで連弾したけど、(ぜんぜん弾けなくなってたけどね)楽しかったよ。
    楽しいと自分が思ったり、人を楽しませれるのが音楽のいいところでしょうか。

     
  • At 9:05 AM, Blogger Yoko said…

    めぐちゃん、
    そうなんだよね、小6のとき、はた、と考えてしまったのよ。だから、絶対ほかの楽器始めようって思ったのがクラリネットとの出会いかな。18年吹いててもまだまだなのよ。これ、純粋に音楽って奥が深いなあって思わされるよ。

    のぞ、
    練習がいやだって思ったことさえなかったんだよね。暇さえありゃ、ひいとったわ。
    でもさ、長ーーーい目で見たら、自分で音楽できることってすっごい楽しいことだよね。しかもさ、ほかの誰かが喜んでくれたらなおさらうれしいわ。
    音楽ってなくても生きていけるけど、なにかこう、より人生を豊かにしてくれるんじゃないかって思う。

     

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