Yoko's Graduate School Experience U.S.A.

中学校・高校で音楽と国語の教師を5年勤めた後、念願の留学が2005年に叶いました!これは彼女のアメリカ大学院生活の体験日記です。

Sunday, January 29, 2006

Es Clarinet


この小さなクラリネットが Es(E♭)クラリネットといいます。
かわいいんですけど、高音のピッチのコントロールと、ちっちゃくて指が動きづらいという難点があります。



今学期からクラリネットアンサンブルをしよう!

とありったけの勇気を振り絞って提案し、日本から以前アンサンブルで吹いていた楽譜を送ってもらい、早速実行です。



で、だれがEs吹くの?
・・・一番手の小さい私???

ってわけで、こいつと格闘中。

アンサンブルはやっぱり楽しい!
なんたって、1人でできないことができますから。




ちなみに今はじめたのは、ガーシュインの3つの前奏曲。まじでしびれるよ、この曲。
クラアン用にアレンジされてるんだけど、Esクラリネットと、B♭クラリネット、Aクラリネット、バスクラリネットの4本で演奏します。
木曜のバンドの後が練習なんだけど、いやあ、待ちきれないな。

大学生のとき、10人で The Clarinet ensamble を結成してコンサートをしていました。小さいクラリネットからコントラバスクラリネットまでを駆使し、クラリネット大集合みたいなアンサンブルでした。
これが、私には本当に楽しい活動で、多分ほかのメンバーはただただ、わたしの勢いに飲まれて付き合ってくれたんだと思うけど、合宿したり、小学校、公民館、中学校に高校、街のホールでの演奏会。あの楽しい活動がまた始められるなんて!!

それなら苦手なEsクラだってやっちゃうんだから。

次は何吹こうかな~

クラリネットって最高!




今日はここから30分ほどいった町にあるホールでのコンサートを聴きにいきました。
なんでも、MOZARTの生誕250周年記念らしく、前半はモーツアルト尽くめ、後半は日本の曲(Fantasy of Japanese Woodprints, Op.211)と展覧会の絵でした。

前半の締めでシカゴ交響楽団の首席奏者(John Bruce Yeh)によるクラリネット協奏曲があり、この2楽章が好きな私はかなり楽しみに出かけました。




思いのほか、このホール、なかなか素敵で、日常の喧騒を離れ、すっごくいい気分。

下の写真は会場入り口で、中間の休憩時間に上の写真のケーキや飲み物が振舞われてる様子です。




なんと、学生証を使ってチケット買ったから、ドルだった!!!!

!激安!こんな値段で売っていいんか?


いくらなんでも、子供の発表会じゃあるまいし、安いよ。
でも、これなら高尚な趣味の人のためだけでなく、庶民も聞きにいけるわ。



クラリネット協奏曲もこんなに動き回って吹く人、始めてみました。演奏も素晴らしかった。 演奏会終了して、勢いで楽屋に駆け込んで、ともかく素晴らしい演奏だった、今度シカゴに聴きに行きます。といいにいったところです。

そしたら、ありがとう(なぜかこれは日本語)。といったあと、ANDREWS大学なら知ってるよ。ぜひシカゴに聴きに来てね。などとお話し、持っていた紙にサインしてくれるというサービスっぷり。

3月にも近くでコンサートがあるとのこと。また行くな、こりゃ。

よーし、わたしもしっかり練習しちゃうぞ。

Saturday, January 28, 2006

友達


振り返ってみると、この大陸に来て、7ヶ月がたちました。
相変わらず素晴らしいノンバーバル(非言語)コミュニケーションの日々です。


大丈夫なのか・・・わたし・・・。


だから、お祝い!?ってことではないんだけど、昨日はルームメイトがとっておきのカレーを作ってくれました。


いろんな香辛料がブレンドされて、パンチが効いててすごくいける。



さて、ここに来てからというもの、私よりずいぶん若い人たちと友達になるという楽しい機会に恵まれています。

上の写真は、ケーディです。大学3年生。

フルートの専攻生で、スペイン語も専攻しているので、ダブルメジャー、でも、それだけじゃないんです、獣医さんになるから、生物とかもとってよく勉強してます。


アメリカって、そういう人生の選択肢の幅、広いわ。


日本だったら、音大生が「わたし卒業したら獣医学部いくんだ。」とか、まず聞かない。
さらに!スペイン語をちゃんと身に着けるため、次の学期から1年間プエルトリコに留学です。

彼女の夢を聞いてて、 いいなあ~ って思ちゃった。
だって、すごい欲張りなのに、何の疑いもなく、これらをやってのけると思う、彼女。

わたしだって、負けないんだから!

こんなこと思える私、すごく幸せだな。



ケーディのお気に入りのカフェでランチ。
アボカドのサンドイッチとヨーグルトパフェです。

はまりそう。

Monday, January 23, 2006

ヘイスタックサラダ


学校が始まって早3週間。I’m almost dead な YOKO です。

今回から、音楽の授業も単位をとるとして、授業に参加しているのですが、教会音楽という生徒15人ほどの授業の様子なんです、今日は。

ここが違うよ、大学。と題し、比較してみます。

1、やたらに生徒が発言すること          先生がイントロで話すやいなや、あっちもこっちも手を上げて自分の意見や質問のオンパレード。時には、「今の彼女の質問に答えてもいいですか?」と言い出す生徒もいて、授業を受けるという日本の静かな教室とはまるで違う。先生は、私のオルガンの先生でもあるDr.ローガン。

2、帽子をかぶってても平気           基本的にアメリカでは、何を着ていても後ろ指を指されることはありません。すっごく若づくりしてるねえ~って人から、このコンビネーションありえないって人まで様々です。超ハイセンスな人もごくわずかにいますが、みんな基本的にジーパンにトレーナーとかそんな感じ。帽子をかぶってると日本では注意されますが、実験してみました、私。このクラスでも、バンドのクラスでもニット帽をかぶってましたが、注意はおろか「YOKO、今日のその帽子にあってるよ」などとほめられました・・・。

 

3、ご飯を広げて食べてても平気          なんかいいにおいすんなぁって、横にいたPaulくん、なんで3時半から昼ごはん、しかも授業中に食べてんの?しかも、食べながら発言してるし。私の熱い視線に気がついた彼は、「YOKO, おなかすいてるの?」「んなわけないでしょ!!何でここで食べてるの?」「お昼、食べそびれたから。」彼は、食べ終わるとおもむろにごみを捨てに立ち上がってごみ捨てしてました。

4、PCでなんか熱心にノートとってるなと思ったら、チャットしていた・・・。      彼女、たぶん大学院生だと思うんだけど、すっごい早いタッチで何か打ち込んでるわけ。てっきりノートとってるんだと思ったら、プリント渡すときチャットだってことが判明。でも、先生が質問を振ったときは熱心に語っていたなあ。ま、日本語のシチュエーションだったらできなくもないかもしれんが、勇気がないわ。

では、クラスメートを紹介します。写真の彼は、クラスメートのイブくんです。

オーケストラではバイオリン、ブラスではトランペットを吹いています。第1言語が英語ではないらしく(スパニッシュとフレンチの方がいいんだとか)、前回の授業で3人一組で、賛美歌の歌詞を韻を踏みながら作るという作業で一緒になりました。親切な上に、かなり面白い。

「YOKO, ここのライム(押韻)が見つからないから、こうなったら日本語なんか書いて。最後が”い”がつく言葉。」

とかいって、何の戦力にもならない私をなんとか仲間に入れようとしてくれたりして、気の利くやつです。

こんな生徒と一緒に勉強してます。

Wednesday, January 18, 2006

やっぱりここはミシガンだった・・・。






ここのところ、気持ち悪いくらい暖かいが続いてました。

が、、、


今日起きてみると、寒い、道路つるっつる

久々に耳が痛くなる寒さになりました。
でも、今年は以上に暖冬だそうで、降るべき雪は日本に行ってしまったのかな?



今学期、実技のクラス以外に講義のクラスを2つとっています。
① 音楽教育の歴史と哲学
② 教会音楽


クラスの規模はといいますと、①わたしだけ。②15人。

そうなんです、①は先生と1対①。決して欠席したり、宿題の手を抜くことは許されません。
先生:
YOKO、今学期末には英語で夢を見るようになるよ~     こわっ

確かに、宿題が本を読んでまとめて・・・と今必死。
この授業で次までに読む本6冊。6冊のうちの関連のある章だけとはいえ、知っている事柄さえも、英語から日本語にすぐ連結しないから、理解に時間がかかる、かかる。

でも、どんな風に音楽教育が成り立って今に至るのか、音楽は人間にとって何なのか、とか、興味があったことに直結していて、すごいわくわくする。

ま、先生も、こんな私を教えるのは、教え甲斐あると思うなぁ。
たびたび、本当にこの人、この内容理解してるの??っていう不安に駆られてるんだろうな。

リシャ時代、そう、スパルタ教育の語源のスパルタさんが活躍する時代、教育として教えられていたのは、体育と音楽 だけです。
体育はを、音楽はを育てるという考えのもと。
いまや、日本では、主要科目外に位置づけられてる感がある、いわゆる実技系の体育と音楽。

おもしろい!

終わる前に、今週末、Danaの誕生会をうちでしました。

にしました。写真は第2ラウンド目だったから、大き目のフライパンなんだけど、1ラウンド目はちゃんと鍋でした。でもね、みんながあっという間に食べちゃったので、写真撮り逃しちゃった。。。

メキシコ人、中国人、韓国人の友人たちです。先学期ELS でお友達になった人たち。

この日は張り切ってシフォンケーキも焼きました。休職して日本にいた3ヶ月間、ほぼ毎日これ焼いてたんだな。お菓子作るのって手間隙かかるけど、おいしいし。でも、こっちのオーブンって華氏なんでしたよね・・・。摂氏で設定して、ふくらみが足りなかったな。次回リベンジすべし!

Sunday, January 15, 2006

Yoko アラブ デビュー!

わたくし、今日、生まれて初めてアラブ料理を食す!

アメリカでのアラブ人口が一番密集しているデトロイトの街に行ってきました。

嫌いな食べ物が、唯一 パセリ だった私。

今日を境に、好きな食べ物に入りました。

おめでとう!
これで嫌いな食べ物が私の中からなくなりました。

なんとヘルシーなアラブ料理!

ほとんど豆で料理が作られてるんですね。

マーケットにも行きましたよ。

安い!!!!!

果物や野菜、ナッツ  お買い得でした。

今学期(1月ー5月)がスタートしてます。

 6:00- 7:00  ジムのエクセサイズに通う  予定・・・。

          クラリネット 練習

10:30-11:20 音楽教育の歴史と哲学(水曜日)

11:30-12:20 Writing Class

           オルガン 練習 

 3:30- 4:45 教会音楽(火・木曜日)

 5:00- 6:15 ブラスバンド

 7:00- 8:00 レッスン(CL)か オーケストラ 

かなりチャレンジングな毎日。

クラスについてはいろいろあるのでまたアップします。ふふふ

月曜日がマーティン ルーサー キング牧師の記念日で休みなので、宿題、山のようなのを片付けます。

Friday, January 06, 2006

I forgot English!!!



















ミシガンに戻りました。
寒くないんです
雨が降り続いて、積もっていた雪もほとんど跡形なく融けています。

おいしそうな和食

LAのホテルおおたに

実は元旦に13年前にホームステイでお世話になった方のところへ行くことになったんです。そしたら、そこへ、もうひとつのホストファミリーだった方がお寿司を届けにこられて、「お久しぶりです!!」ってことで、帰る日にランチに連れて行ってくださることになりました。



13年前、わたしのホームステイ先は2度変わりました。
最初のホストファミリーの娘さんが予定外に早く出産したことにより、ともかく移動を余儀なくされた私は2つの日本人家庭にお世話になったんです。

その両方の方々にお会いできて感激!!

高校生だった私は、アメリカでの経験1つ1つがあまりに楽しくて、大学はこの国に行こう、と意気込んでいたことをリアルに思い出しました。 

実現は13年後なんだけど・・・。


さて、帰路は午後11時59分発LAX→SBN(シカゴ空港経由)だったんですが、空港についてみると、人々の長蛇の列!外まで及ぶ長い列。。。
それもそのはず、カウンターは20ほどありますが、機能しているのはわずかに4つ・・・。
出発時刻になっても、手荷物を預けるカウンターにさえたどり着きません。
なんと、並んだ順番ではなく、飛行機の飛ぶ順番にわずかなカウンターで手続きをしてるんです。
「128便まだですか?」
「ああ、まだ呼んでないよ。」
ってわけで、飛行機が出発したのは深夜1時過ぎ・・・。
私は離陸とともに就寝、シカゴ空港到着で、飛行機が1度バウンドした弾みで目を覚ましました。

およそ5時間意識なし

翌日は、音楽の試験でしたが、発熱してしまい、先生たちに帰りなさいといわれ、月曜日に試験となりました。

で、ですね、、、

わたし、すっかり英語忘れたみたい・・・。

いってることがわからなかったり、どう答えたらいいのかって英語がとっさに出てきません。

やばくない!?

半年の英語は、はかなくも2週間の休日でどっかにいってしまいました。。。

Monday, January 02, 2006

LAツアー

大雨のLAです。

30日から高校のときの同級生、Nozomiのところにおじゃましてます。


LA観光報告いたします。

聖マリアの教会

総工費200億円教会。


感激




規模もさることながら、教会へ1歩踏み入ったっときの静粛さ、荘厳さ、背筋が伸びるようでした。観光客も信者の方々も、ひざまづいて祈りをささげていました。


教会めぐりを各大陸でやっても面白いだろうな・・・。





ディズニー コンサートホール
すごく変わった形の建物でしょ!?
都会のリビングルームというコンセプトで建築されたそうです。ホールのオルガン、すごく目がひきつけられます。














リトル トーキョー

13年ぶりに行きました。
驚いたのは、紀伊国屋書店の本の値段。最新の空輸便は日本の2倍強で設定してあります。たとえば雑誌の先月号は1.4倍くらいで買えるんです。JJとClacyが見たくて、日本では680円なんですけど、ここでは最新号が$12くらい、それ以外は$9くらいでした。


かねてより探していた、ルーズリーフ五線紙、見つけました。アメリカでは薄くてルーズリーフタイプというものがないんです、今のところ。音楽の課題提出のときがとっても不便なんで、必需品です。












このおちゃめな人がNozomiです。
看護士として働いています。

高校時代からかわらず、がっはっはと笑う時に惜しげもなく見せる歯茎、最高です。

毎回話し込んでしまうんですが、今回も気がついたら空が白んでおりました。

あけましておめでとうございます。










2006年になりました。

今年はいったいどんなことが私を待ち受けているんだろう?

2004年の正月、2005年に私がアメリカにいるって現実、

この私さえ想像できてなかった。

20代前半ってまだ数年先の見通しがついてた。

たとえば大学卒業、就職・・・みたいな。

今年、30才になる。

人生の展開は想像できない。

けど、確実に私はなりたい自分に近づいてる。

たくさんのものを切り捨て、それ以上のものを得ながら。

ものすごい不安と期待の中、私がYOKOを生きる。

あなたが成し遂げたい夢に1歩足を踏み入れることができたその時、その夢の80%は達成されている

ある上司の言葉

今年もよろしくお願いいたします。             

                                          YOKO