Yoko's Graduate School Experience U.S.A.

中学校・高校で音楽と国語の教師を5年勤めた後、念願の留学が2005年に叶いました!これは彼女のアメリカ大学院生活の体験日記です。

Wednesday, November 29, 2006

指揮棒はうたう。

指揮法のクラスというか、個人レッスンをとってます。
水曜日の8時半からなんです。

ただいま、Grengerのイギリスのダンス組曲が課題です。

わたし、何を隠そう、日本では指揮棒を使っていなかったんですよね。
コワイヤー(合唱)は指揮棒が邪魔くさくて・・・。
弦楽は自分がピアノを弾いてたから、指揮しなかったし・・・。

ってわけで、今回の領域はブラスバンドの指揮法なので、
指揮棒を使って指揮することを勉強してます。

そんなに違いがないだろうって!?

私もはじめはそう思ってたんですけど、
違うんです。
指揮棒の先端が私のやりたいことを表現しないといけないんですよ。
頭で思ってることが指揮棒によって演奏者によく伝わるためにどうするか。

意外と、自分を解放することってのが1番難しいのかも。

今日先生に、
「Yoko,アパートでカーテンも閉めて1人っきりでこの曲にあわせて思いっきり踊ってごらん。」

私の中には、この曲を分析したから、構造は入ってるんだけど、
演奏者よりも先先にやりたいこと、演奏してほしい音を表現していくってことが
この指揮棒とつながっていかない。

先生に指摘されてる点は痛いほど自覚できてるから、
自分に腹が立つ。

何が恥ずかしいのかしら、いまさら。
どうして頭の中にあることが手に伝わってこないの???

ちなみに、指揮棒は「Baton」といいます。
ここに来てから知りました、自慢になりませんが。

お箸の国の人だから


土曜日のランチ、大学院生のアシスタントで、
いっつも私の音楽史の勉強を助けてくれてるRebecaとご飯を作って食べることに。
彼女、数日のうちにコスタリカに戻って、結婚式の準備、来月結婚なんです。
なんと、先日ブライダルシャワーをしていたCrisのルームメイト。
しかも、結婚式の日取りまで一緒!

そこまでそろえなくてもいいでしょうに・・・。


というわけで、

私はチラシ寿司&具だくさんの味噌汁&チーズケーキを作り、

彼女はコスタリカのおかあちゃん料理を大皿でどーんと作って持ってきてくれました。

何でこんなに彼女微笑んでるかというと、

生まれて初めて「お箸」を使って食べてるから。

「上手だねえ~」ってほめてるところなんです。

彼女の料理の中に、ココナツの茎の中の柔らかい所がたけのこみたいに入ってました。

それぞれの国に「お袋の味」があるんだな。

Sunday, November 26, 2006

Thanksgiving Break

水曜日からThanks giving Breakというおやすみで、
学生達は一斉に自分のおうちに帰り、
図書館もしまり、
閑散とした大学の周辺でしたが、
さすが、シカゴ、まるで別世界です。
気分はすでにクリスマス。

こんな感じで、今すぐにでも冬休みに入ったんじゃないかという錯覚を起こしてしまいそう。。。



これは、偶然にもサンセットに遭遇したジョンハンコックセンターの95階。

壮大な眺めにしばし時間を忘れて見とれていました。


どうしても、普段食べられない魚が食べたかったので、

マレーシアのレストランでオーダーしました。

一緒にいった6人であっという間に骨だけの姿になりましたが、

おいしかった。

Wednesday, November 15, 2006

車が恐竜になった日。

私はルームーの車をわが車のごとく使わせていただいてます。

が、このところ、その愛車が叫ぶ。

「ごおおおおおお~ぉぉ」ってな風に。

まるで恐竜のようです。

ブレーキの利きがかなり甘い。

演奏旅行中のルーミーに代わり、まずはオイル交換

さすがアメリカ、色々なサービルがあるからと、バリューセットにしたんですが、
そのうちのひとつ、
 
          ・社内の掃除機 チェック


って、やってないじゃん!
全く信じられません。
だって、全然きれいになってないもん。

なのに!
「お姉さん、タイヤは交換したほうがいいよ。磨り減ってるよ、2本。
今月末までに来てくれたらお安くしとくけど。」

商売はうまいらしい。。。

ディーラーに出し、部品がないてことで2日ほど車なし生活。
友人達に送り迎えしてもらわないといけません。
車のありがたさが身にしみました。

車検のないアメリカでは、自分でこまめにチェックしなくてはいけません。

一足早く感謝祭ディナー


今日は礼拝後から、シカゴの中村さん宅で一足早く感謝祭のディナーがありました。

5月の超教派のクリスチャンの集まりに出席して以来の、
様々な教派のキリスト教の友人達との楽しい時間です。

Yukoさんがカルフォルニアからこられてて、
もうすぐ結婚されるんだけど、その経緯を話してくれたんですよね。

この方、アメリカでクリスチャンになった日本の人々のケアをする団体で働かれてます。
というのも、日本人が日本でキリスト教を受け入れる30倍の確立で、アメリカに住む日本人はキリスト教を受け入れるそうです。そして、悲しいことに日本に帰国したそういったクリスチャンの80%が日本での教会生活をやめてしまうのも事実なんだとか。

同じ30代の女性として、すごく共感できる話でした。
Thanksgivingって、日本人にはなじみがないですよね。
感謝をささげるってことが文字通りの意味なんですけど、
具体的に自分がどうすることなのか、Yukoさんの話を聞きながら
考えたりして。
30代の女心とは、複雑なんだなあって思ったりもしました。

ちなみに、われわれミシガン・インディアナチームは特別賛美歌しましたよ。

なにより、ここから帰ってきて、久々に夜中まで、いや正確には朝まで
Meguちゃんとルーミーと女3人、腹を割って話すことが出来て、
本当にいい週末だったなぁ。

期末まであと数週間。
私は気合満タンです。

おでん でも具が・・・


おでんの季節です。

今日は、この学期末、栄養を蓄えて乗り越えていくためにも、
どどーんとおでんを作ってみんなで食べることに。
ま、個人的なお祝い事もかねておりました。

アメリカでおでんを作るといいましても、
材料をかき集めないといけません。

牛筋なんてぇものは売ってありません。
今回は「牛のテール」(しっぽ)がだしです。
二度沸騰した煮汁を捨て、3回目のスープをベースにしました。
スーパーには「牛の背骨」がごろごろ入ったパックも見かけましたが、
これもいづれ使いたいと思います。

ゆで卵、じゃがいも、これはどこのスーパーでも買えます。
こんにゃく、いとこん、このあたりは韓国のお店なんかで手に入ります。

でもねえ、ちくわとか、ごぼ天とかってないのよ、このあたりには。

Eunyheが
「韓国のお店で”おでん下さい”っていったら、
 さつま揚げみたいなのが売られてるはず!」

Nice!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


デザートはAsa&Eunyhe&Hideが担当。
ケーキが2種類。

やっぱりおでんはあったまるね。
ルーミーの生春巻き、さすがにうまかった。
これで、学期末ガツンとのりこえて、今年を締めましょうかね。

Monday, November 13, 2006

レッスンしてます。




私がクラリネットを教えている、神学生のソン・ジンについて。

彼の印象、ひとことで言いますと、「かしこい」に尽きます。
音楽に強い憧れがあって、

何か楽器が演奏できるようになりたい!

って思って、吹いたこともないクラリネットを数年前帰国する友人から譲り受けたのだそうです。


大人になってから何か楽器を習うことってのは、
頭で先に理解する分、それがなかなか形として現れなくて苦しいものだと思います。

たとえば、幼稚園生が、
右手と左手、
全く違う音を演奏するのを
数週間で何とか違和感なく出来るようになったとしても、
大人は個人差はありますが倍以上かかったりしますよね。

彼の情熱には頭が下がります。

なにより、すでに頭の中に音楽があるなあって感じます。

人間的にもかなり面白い人で、
彼の「忙しい人生」について話してくれました。
12月に卒業なのですが、

「韓国に帰る前に3ヶ月ヨーロッパを旅行します。
 こんなに長く旅行できるチャンスはもうないと思うので。
 韓国に帰ったら、僕は忙しいですよ。
 まず、お見合いして、結婚して、両親のために沢山の子どもを持ちます。
 そして、奥さんになる人の了解が得られたら、
 同じ民族である北朝鮮の人々のために伝道したい!」

立派じゃないですか!!

さらに、彼は英語で説教するし、図書館で働いているし、
英語での生活には困っていないようなのに、

「Yoko先生、わかります、言葉っていうのはとても大切なものです。」

そんな会話の中で、彼のおばあさまは日本語が話せるし、
日本語名があるっていう話になりました。

ソンジンや私が、母国語ではない英語で苦しむのは、望んでこの環境に挑んでるから、
至極当然なことで、苦しみにきてるといわれても当然なんですが、
韓国に限らず、自分の意思以外で、
母国語を禁じられ、外国語を使うことを強制された人たちってのは
どんなに悲痛な思いであっただろうかと思います。

こういうことが、
戦争に 勝つ・負ける、 占領する・される
ってことなんだと思うけど、
そういった意味では、1度だって外国語を強制されたことのない
特殊な環境にいる私たち日本人は、
英語に強い憧れとか妙なコンプレックスがあるよな。

だって、日本にいて、英語が話せないと困る状況なんてないじゃないですか。
話せないほうが普通でしょ!?
だって、使う必要ないもの。

最近思います。
日本人は英語が出来ないっていいますけど、そこの人、
日本国内では日本語だけで困ることがないほど、この言語かなり効率がいいんです。
ただ、現実として日本をでると通じません。

日本人はどうして、取り入れることにばかり力を入れて、
この国や言語を売り出さないのかな?

多分、この特殊環境にいる私たちのことを正しく理解されてないから、
近頃、
「どうして、あなた達日本人は効率の悪い漢字なんて必死に覚えるの?(アルファベットは26文字だけどちゃんと言語として機能してるのに!)」
中・高・大学で英語を勉強してるのにどうして話せないの?」
って聞かれるんだと思った。

1番思うのは、そりゃあ、中・高で英語の勉強はしたけど、
教室の中だけでしたから。

さらに、英語で自己表現したり、自分の国の事を勉強してこなかった。
英語の教科書に載ってる話題って外国のおとぎ話とか、外国の紹介とかじゃなかった?
’ハンプティー ダンプティー’とか、
やったような。

いったい日本文化ってどこでどうやって学ぶんだろう?

自分でやっておけって!?
必要性に気づいてなかったから、しなかったなぁ。

学校では・・・「社会」?
文化って面じゃ弱い気がする。

もしかして「音楽」?
そういえば、民謡とか、歌舞伎、能は教材として扱ってた。

私、「こんなに素晴らしいんですよ、日本ってのは!」って宣伝したいですよ。
日本語であろうと英語であろうと、その辺の知識がなさ過ぎる、私。。。
だから、お国代表として日本をアピールできる人材に自分は育っていない。

韓国とか、台湾人が、ともかくめちゃくちゃな英語でも話そうとするのは、
国民性が違うのもあるけど、
英語でそういう訓練をしたんじゃない?

なにはともあれ、自分がJapanese-Englishなり、それなりに話せるようになって、
日本人
=おとなしい、自己主張がない、
  ちょいとミステリーな感じあるいは存在感がない

ってな、実は誤解されてる不名誉なイメージを払拭したいわ。


てなわけで、長ーくなってすみません、
レッスンしてるのか、英語のレッスンされてるのかよくわかりませんが、
ソンジンが帰国するまでの数回のレッスンが楽しみです。

私の第6感が、このソンジンって人が、将来、韓国で
とても大切なミッションを背負っていく人物になっていくと予告してます。

Sunday, November 12, 2006

ブライダルシャワー 初体験

今日は来月に結婚するクラスメート、
指揮専攻のCrisのブライダルシャワーがあった。

Crisったら、夏休みにデートし始めたと思いきや、
年末には結婚です。
勢いすごいよ・・・。

この行事、日本人の私には全くピンと来ません。
何かというと、花嫁の友人がプレゼントを持って集まり、それを開封してみんなで騒ぐ
こういった催し物です。

Cris自身はブラジル人ですが、
お相手はアメリカ人なので、このアメリカの習慣に従うんだそうです。

ルーミーによりますと、このプレゼント、たいてい2つに分けられます。

1、台所用品
2、かなりエッチな下着

今回はCrisたちが購入してほしいものがTargetにリストアップしてあったので、
その中から選びました。
学生の友人ばかりだからか、
日本のようにお金をかけて結婚式をするということが、
ここではあまりないように感じます。
お祝儀だって格安だし。

日本では、結婚ってお金がかかるというイメージなのですが、
(よく父に”Yokoさん、駆け落ちしてくださいよ、お金がかかるから”とおそらくギャグでいわれてましたけど。)
ここではかなり手作り感がします。


今日は特別に美しかったなあ、Cris.......
お幸せに。
結婚式での演奏、まかせといて!

Monday, November 06, 2006

カレーうどん : 指揮者デビューしました! 

先週はかなり寒かったのですが、今週は穏やかな天気が続いています。
週末はからっと晴れますが、なぜかウィークデーは曇ってます。
山陰のようだ・・・。

カレーうどんにうちの父はレタスを入れます。
ちょいとそれを思い出して作ってみました。
カレーライス→カレーうどんドライカレー
となって大鍋のカレーは消えていきました。

さて、先週、ブラスバンドのクラスで、指揮デビューしました。
というのも、バンドのミッチェル先生が出張だったので、
先生の代わりなんですけどね。
前日に「Byron, Yoko、Edward、Danaいらっしゃい!」っていわれ、
ぽんと渡されたわけ、楽譜を。

「えぇーーーーーーーーーーーーーー」

ってうろたえる私を尻目に
「Good Luck、Yoko!」って去っていく先生・・・。

やるしかない。

今指揮科のクラスをとってるけど、実践がすぐ明日なのです。


どうすりゃいいのよ!!


こうなったら、開き直るしかない。

出来るだけ曲を分析して、いざ出陣!

あたって砕けた感想:
非常に楽しかった。
みんながとても協力的でうれしかった。

以上でありました。
でも、1回で十分です。

Friday, November 03, 2006

もう、冬なのね。

これは先週、写真部部長のルーミーが撮った写真。
すごくきれいに紅葉してました
というのも、この1週間で葉っぱがほとんどこの辺は落ちて一面じゅうたんのように敷かれてます。

今週は、というか、気がつけば、11月
今月がすめば期末試験です。
大学院生は試験もありますが、たいていはペーパー提出なんです。
出せるのかなあヽ(ヽ>ω<) と今から不安になってます。
枚数は1つのペーパーにつき10枚。
通常の宿題とこの課題をこなすため、
私は授業を受けてるか
   楽器を吹いてるか
   図書館にこもってるか
ってな3択の生活を送ってます。

お勉強の好きな方は苦ではないと思いますが、
わたし、三十路になって必死です。

だから、週末が本当に待ち遠しい。
金曜日の夜は韓国人の友人のシオン宅で行われる聖書研究に参加し、
土曜日はゆったり目に起きて教会に行き、
午後は友人達とくつろいで、
夜はたいていコンサートで吹く。
日曜は、宿題デーになってます。
これは、先週の土曜日に作ったケーキ。
小学校のころ、なぜだかうちに高性能な電子レンジがあったんです。
それで連日スポンジケーキを焼いていた私。
凝りだしたらとまらないのです・・・。
久々に焼いたりして、本当に楽しかった。
ケーキの前では、どんな人もなんだか、かわいい顔になりますよね。

さて、今日も 8時からコンサート。
私はバスクラリネットを演奏します。

コートや手袋にマフラー、ホッカイロ・・・
来週に備えて準備しておこう。

皆さんも体に気をつけてくださいね。

*週末に誕生日会があったので。

ちなみにメニューは

チラシ寿司、タンステーキ、わかめスープ

でした。

生の牛タンの値段は、日本の10の1以下です。