Yoko's Graduate School Experience U.S.A.

中学校・高校で音楽と国語の教師を5年勤めた後、念願の留学が2005年に叶いました!これは彼女のアメリカ大学院生活の体験日記です。

Wednesday, February 28, 2007

Fun! fun! fun!

昨日は隣町のチャータースクールで演奏させてもらいました。


おそらく小学校1年生から3年生までの300人くらいがいたんじゃないかな。
私のほかに、バイオリン、歌、ピアノの大学生で行ったんだけど、
自分や楽器について紹介しないといけないって、会場に入って知ったわけです。

司会者
それでは、それぞれの演奏者に
自己紹介や楽器紹介をしてもらいましょう。
 
Yoko....
むむむぅ、きたぞ。。。


こうなったら、トップギアにいれかえて切り抜けなければ!!!






大きな声で挨拶してみたら、
子ども達もすっごい大きな声で返事してくれます。

よし、いける!

いつ楽器を始めたのか、などなど、ま、言ってみました。
よく考えたらこの楽器と18年の付き合いになるのよね。
私のことを大学生と間違ってた同行者もこの長さにびっくりしてましたけど。
だって、管楽器は早くても10歳くらいから始めるから。。。

10歳+18年間=Yokoの年齢!?


Yokoっていったい何歳!?

年齢は聞かないでね、っていったら、
なぜか先生達にウケてたよ。



この質問、最近ますますよく聞かれます。
白人を例にとると、
30歳になるころにはしわが目立つ皮膚なんですよ。
だから、アジア人はこの点お得かもしれませんね。



演奏者は私を除いてみんな黒人。
だからか、子ども達は日本人の私に興味津々。

お子ちゃま向けに
Under the sea を吹きました。

こどもたちったら大ノリノリ!!!!
手拍子に踊りに何でもありです。


帰りがけに、かわいい男の子が私たちに近寄ってきました。
Yoko, サイン頂戴。

え!サイン!?

ってわけで、アメリカでの私のファン第1号との記念撮影となりました。


この子、えらい男前じゃない。
将来、大物になるぞぉ。
だって、なかなかよい聴く耳と勇気があるもんね。

後日この写真、学校宛で彼に郵送しときます。

Sunday, February 25, 2007

アートな私のお顔

これ、Asaがアートのクラスの宿題で提出した作品です。
なんと、私の顔を材料にしてます。

クラスのみんなに、
その赤ちゃんの顔、かわいいね。
と言われるそうです。。。


Asa!!!
潜在的に隠れていたキュートな部分を引き出してくれてありがとう。

Petting Zoo


土曜は大忙し。

夕方5時過ぎから、
「ふれあい楽器動物園」
のお手伝いしました。

Ebクラリネット
Bassクラリネット
Bbクラリネット

意外にもたくさんの子供が集まってきましたよ。

心から、
自分の楽器を提供しなくて良かった・・・
と思った。

だって、めちゃくちゃ噛むんだもん、みんな。
リード、何枚壊れたか・・・。


他のの楽器の仲間も手伝いにきてました。

なかなかファンキーなアンドリュー。
こんな頭(モヒカン)で、バグパイプを吹きこなします。

チェンバロをひいているのは、フィルベルです。


音楽での伝道をどうするべきかをテーマにしている大学院生です。

3人の子どものお父さん。

思えば、いろんな国から様々な状況の人が学生やってるよね。

私もそのうちの1人なんだなぁ。

Katie と春巻き



アルジェンチィーナからKatie半年振りに春休みで家に帰ってます。
週末、ランチに呼ばれていきました。

もちろん、Katieのたってのお願いで、
春巻きを作ってもっていったんだけど、
彼女、大喜び。

彼女のお家、とっても素敵でした。

彼女、スペイン語習得のための留学なんだけど、
かなりペラペラになってる様子で、
さらに、本来持っていた、
私の話すわけわからない英語を推測する能力も
向上していた。

感心感心。

え、感心してる場合じゃない!?

さらに、アルジェンチィーナには
チャイナもジャパニーズレストランもほとんど見かけないのだそうで、
友人に春巻きをご馳走したんだそうな。

Friday, February 23, 2007

無言歌 Song without words


授業の中で
メンデルスゾーンのピアノ小品集、
Song without wordsが取り上げられた。
旋律がなんとも美しく、歌が聞こえてくる感じの曲で、
発表会なんかでもよく聴く。

ロマン派の音楽家の中に大雑把に2つの流れがあって、

1.具体的な題名を曲に与えることで、
  曲を具体的にイメージしやすくした人たち

2.音楽というのはあくまで抽象的なもので、
  メンデルスゾーンのように、言葉はあえて付けない

という派閥があったようだ。

メンデルスゾーン自身が
彼の強烈なファンからの手紙に、こんな風に応えている。

”そもそも、
 言葉というのは受け取る人によってイメージが違う、
 非常にあいまいなものだ。
 僕はこういう理由で標題を付けることがほとんどないのだ。”



大学時代、宮沢賢治の詩の研究の授業で、
この詩がどこまでリアリティーを持ったものなのか、
当時の気象庁のデーターを取り寄せて調べたことがあった。
彼の詩、幻覚のような言葉で埋められているように見えて、
実はきっちり事実にはまっている。

これをプレゼンした時、
教授が、

目に見えているものは万人共通の風景じゃないよね。
おなじものを見ていると思いこんでるだけ。
それぞれ個人の世界の中で生きていて、
共有できるものはそんなに多くない。

言葉で表さないから無限の広がりを持つ。
見えてる世界が見ている人の数だけの風景を持つ。

言葉の持つ相反する性質。

それと音楽が融合したロマン派の時代。

今度私は吹く曲は、このロマン派に属する曲です。
オペラと違って、器楽には言葉はないけど、
メロドラマティックなストーリーを感じます。

言葉をこえて、音楽自体が言葉になるといいな。

Wednesday, February 21, 2007

いい天気~


久々の快晴。
太陽からビタミンDが摂れそうな日です。
気温はなんとプラス4度!
あたたかい。
先週の事を思うと、
外を半袖で歩いている学生さんにも
暖かいまなざしで眺めることができます。
春は、
だいぶ近くでスタンバイしてるのかも。。。
ってクラスの前に先生に言ったら、
Yoko、甘いわね、
3月にもう1回寒波が来るわよ。
      え・・・。
雪嵐で外出できないほどのものらしい。
でも、今年のこの雪と寒さは
12年ぶりとか。
さて、
今週は芸術週間みたいな催しがあって、
週末はコンサートが立て込みます。
今日は、ゲスト指揮者が到着し、
リハーサル、なんだけど、
今朝の指揮法のレッスンで、
Yoko、ここの部分、
彼ならどう振るか質問してくること!
これ、宿題よ~
ミッチェル先生、
私の えぇぇっ!て顔に
にんまり笑って去ってった。
注:ミッチェル先生、この私の顔、よく真似します。
が、真似しすぎて、うつったみたい。。。
フランスに行く準備で私のパスポートを彼に渡したら、
私の3倍のオーバーリアクションで、
10年前の私の写真に驚いてた。
おい、そこまで驚くと失礼なんですけど!
確かに中国雑技団から抜け出したみたいな顔してますけど!!!
しかも、それをバンドのクラスでみんなに言うか、普通!!!
ええ、ええ、かなり気合の入った顔で写真に写ってますとも!

Sunday, February 18, 2007

映画音楽



土曜の夜は映画音楽をコンサートでやりました。

「ピーターとオオカミ」の中で、思いっきりソロがあって緊張してましたが、

無事クリア!!

11曲吹いたと思います。

今回は「ティファニーで朝食を」に合わせ、

オードリーの髪型したのに、

写真が読み込めませんでした。

今回、吹いてる最中に、

突然ものすごく暖かい気持ちになって、

自分って幸せものだなって思った。

Wednesday, February 14, 2007

いま、ここ、のわたし。

ミシガンでの2回目の冬。

30歳で学生な現在の私。

どうして、すんなりアメリカにこれなかったんだろ、
しかも、なかなかいい年齢になっての留学。

16歳の夏、
親にせがんで、夏休みの間アメリカにホームステイした。
本当のところ、両親は行かせる気などなかったのかもしれない。
たまたま、雨の多い年で、我が家はその天災に会い、
一家で避難生活か!?って状況だった。
寮生活をしていた私のところに、
「というわけだから、あなたはアメリカに避難よ。」
ってわけで、私のアメリカ行きは現実化した。

最高に楽しい夏休みだった。
ホストマザーには「すぐしゃべれるようになるわ、はやくいらっしゃい」
といわれ、その気になっていた。
それもそのはず、怖いものなんてない。

店に入って話しかけてくる店員相手に
パッパラパーな英語を駆使し仲良くなり、
色んなものをもらって帰ってくる私を、
ホストマザーはいつも大笑いして迎えてくれた。

グランドキャニオンでキャンプした夜、
熊が残飯を求めて、車をガリガリしてたこと、
圧巻なサンセットにものが言えなくなったこと、
ラスベガスに向かう途中、脱水症状を起こして
鼻血が止まんなくなったこと。。。

アメリカは大きかった。
見たことのないものが沢山だった。
考えただけでわくわくした。


以後、時間を見つけては旅に出た。
中国、オーストラリア、インドネシア、タイランド、
ニュージーランド、フィリピンなど。



12年後、
大学院を下見した。

怖くなった。
不安に押しつぶされそうになった。
今までの自分の生活とあまりに違いすぎる。
英語はやっぱり外国語だ。


異文化で生活がしたい
そこから10年間・・・長い時間だった。


実は、
異文化生活は自分の夢であったが、
現実となった瞬間から
自分に対する挑戦になった。

自分の中の既存の「陽子」が粉々に砕けていく感じ。

逆に、もう、怖いものはないのかもしれない。
これ以上、砕けようがない。


28歳の正月。
コレは勝負の正月だった。
言い出してから10年目、
これで、父が反対するなら、
異文化で生活をしたかったこと自体、
私の記憶から消去するつもりだった。

でないと、自分が駄目になる。

「いってこい、陽子さん。」
と父。



It's your time, Yoko.
と神様はドアの鍵をはずされた。



この年になって、一番やりたかったことが出来る自分は
なんという幸せものなんだろう。
私は十二分に祝福されている。
30代、今までになく繊細な人生の時間が刻まれる。
いま、ここ、これが私の人生において、最善の時であったのだ。

私の中のVitamin D


そりすべりを20年ぶりくらいにしました。


こんな風に毎日白い世界にいますと、

非常に太陽が恋しくなります。


なんか体調が変。

異常に疲れやすい。


あれ、私なんか病気?


って思ったけど、

どうやらここのところの

慢性的な太陽の光が足りないことが原因のよう。


というのも、

ビタミンDの錠剤を飲んだら、

2日目に体調が元通りに。


太陽に当たることで体内につくられるビタミンD。


太陽の光ってすごいんだなあ。


私の名前、

「陽子」という漢字をつかいます。

私の生まれた日が快晴だったからだそうです。


誰かの必須エネルギーの源になれる可能性を含んだ名前なんだなぁ。

素敵な名前ですよ、私の名前。



追記。

このビタミン、

ルーミーに与えてみたら、

彼女をハイパーにさせます。。。


んん・・・彼女には不必要、あるいは過剰だった模様。。。

Friday, February 09, 2007

New student

ここいら一体は、このところ、
Web上に「体感温度は北極圏並み」と表示されているようだ。

ミシガンでもここは更に極寒の地と化している。

今日の朝はマイナス17度、
周辺の学校はもちろん休校。
しかし根性みなぎるわれらの学校は、Open!!!

今日は金曜日。
嬉しい週末です。

今日から日本語を習いたいいう生徒が増えます。

ジャッキー、12歳。

「日本語はさっぱりわからない、
 でも歌が大好きなの!」

今学期は忙しすぎるので、
このお仕事、お断りするつもりでした。
が、ジャッキーのお母さん、
「音楽学部に子供を送りますのでどうか見てやってください。」

熱意に負けました。

ジャッキーに何か質問ある?って
最後にたずねたら、
「私人見知りだから、
 どんな先生なのか不安だったけど、
 Yokoでよかった!」

やっぱり中学生ってかわいいわ。

私も人見知りだから気が合うね、ジャッキー。

Monday, February 05, 2007

なんか、そういうことらしい。

実は、これをアップする前に、
日曜日にあるコンクールのオーディションを受けた様子について下書きしてました。

そしたら、今日結果発表があって、
私、優勝してるらしい。。。

ほ、ほんと!?

入賞してたらラッキーだなーと思っていたので、
たまげてます。

ちょっと静かに喜んでます。

4月にオーケストラが私の演奏を伴奏してくれることになりました。
ちなみに曲は、
ウェーバーのクラリネット協奏曲 OP.1の2,3楽章。

祈っててくださった皆さん、
前日にリハーサルと称して、時間を割いて聞いてくれたみんな!!
ありがと!!!!!!
おかげで、オケ伴奏してもらえるって。

Sunday, February 04, 2007

ならない電話

うちの電話は
まもなく電話会社から切られそうです。


事の発端は、ルーミーの携帯代金、
ぼったくられてるってこと。


ルーミーの携帯代金も同じ請求書でくっついてきているので、
電話代はルーミーの支払い担当になってます。
家電の前に、彼女の携帯、切られました。



心当たりのない莫大な額の請求が来ているようです。
使ってもない機能などにかなりの額、ぼったくられてる、など
解決しないといけないことが起きている模様。
早く解決しますように。


でないと、
かけてもかけてもつながらない  ヽ(´Д`;)タノムヨォ



ちなみに、ルーミー、
面白い習性があって、
限界を知りたがるんですよ。

電話に限らず、
ガソリンタンクが空のままでもしばらく大丈夫。。。
と、自信たっぷりに高速道路をとばしてますから。
たいした根性です。


周りは、死にそうにひやひやします。


さすがです、
昨日、シカゴに日帰りで出かけたルーミーたち、
また新たな伝説を作って帰ってきてました。


前日に、
ガソリン入れといたほうがいいかな?
とルーミー。

(へーと感心しつつ)そりゃそうじゃろ。
とわたし。



心がけは素晴らしかったが、
さすがルーミー、いれずに出発。

なぜかガソリンを入れる小さなドアが開かなかったそうです。

シカゴの滞在先でふたの調子を調べるはずが、
すっかり忘れ、帰路へ。

案の定、途中でガソリンは’空ですマーク’ちかちか
吹雪はものすごく、
かなりの視界の悪さの中、
24時間のガススタに入って
ガソリンタンクの蓋をよそのおじさんにこじ開けてもらい(後日要修理)
やっとの思いでガソリン補給。

この時、気温はマイナス20度であったろうし、
体感温度はそれ以上であったから、
車に同乗していた人たちの心情はいかほどだったか。。。




ルーミーの一言。
Hide(同乗者の1人)もさぁ、
マークがちかちかすると
すごいそわそわ心配するんだよねぇ


当たり前です、それ、人間として!
しかも、こんな吹雪の中。
頼みますよ、姉さん。

Saturday, February 03, 2007

こんにちはミシガンの冬!

これ、私の部屋の窓からです。



昨晩マイナス17℃
今朝マイナス19℃


ついにでました!





マイナス20℃!!!!!!





午後2時です。






思い出してみよう。
確か、小学校のプールの授業は
水温が+18℃以下ではやらなかったはずだ。


いまや、気温がその反対、―18℃を超えた。





どんな風景かと実況中継いたしますと、


   白い。


           以上です。











車で走ってて10メートル先が白くて見通しが利きません。。。


事故車は道端でごろごろ見かけます。








この寒さは、しゃれではなく、


鼻毛が凍ります。


つまりが凍ります。





雪の量も半端ではなく、
ここミシガンに10年住んでいるルーミーでも、
はじめて、とか。





これぞミシガン、
あっぱれミシガン。
光栄に存じます、
滞在中に本物のミシガンを味あわせていただいて。



ちなみに気温が下がりすぎても学校がお休みになるそうです。




肺の中が、冷たすぎる空気で凍りそうな極寒の地からレポートしました。